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日本マススクリーニング学会認定技術者制度の趣旨

マススクリーニングは、集団の中から患者を早期に発見し、早期に治療・対処することを目的として実施される社会的意義の極めて大きい事業である。特に、現在日本で実施されている新生児マススクリーニングは、障害の原因となる傷病の発生を予防するための母子保健事業であり、将来にわたり継続される事業である。したがって、本事業の目的達成には実施主体である行政機関、採血医療機関、検査機関及び精査・治療機関の円滑な連携が必要である。
新生児マススクリーニング検査は多数の正常検体の中から、疾患を疑われる検体を適切に選びだすという判定を行うため、検査技術者、殊に判定の責任を負う技術者には検査に関連する知識ばかりでなく、新生児マススクリーニング対象疾患の疫学、病態についても詳しい知識を持つことが要求される。
更に、新生児マススクリーニング検査技術者には、スクリーニングシステム及び精度管理についても充分な知識と経験が必要である。また、地域における医療機関、保健機関、行政機関と適切な連携をすすめることが出来なければならないことから、保健医療体制についての知識も要求される。
日本マススクリーニング学会は、新生児マススクリーニング検査に従事する有能な技術者を育成し、事業の円滑な推進と発展に寄与することを目的として認定技術者制度を導入する。

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